“A is 13-fold higher than B.”を和訳すると、基本的には「Aは、Bの13倍である。」となります。では、
“C is 17-fold lower than D.”の和訳はどうなるでしょうか?
基本的な訳としては「Cは、Dの17分の1である。」です。「CはDよりY倍低い。」という表現は不明確であり、なおかつ原文の意図を汲んでいません。
具体的に数字を入れた例を、以下に挙げます。
“91 is 13-fold higher than 7.” =「91は、7の13倍である。」
“3 is 17-fold lower than 51.” =「3は、51の17分の1である。」
なお、上記で「基本的な訳」と付言したのには理由があり、書き手によっては、
“5 is 0.25-fold lower than 20.” =「5は、20の0.25倍である。」
(つまり、20×0.25=5という意味)
“56 is 6-fold higher than 8.” =「56は、8より、その6倍分だけ大きい。」
(増加した差分が8×6=48であり、56はその差分だけ8より大きいという意味)
“4 is 0.6-fold lower than 10” =「4は、10より、その0.6倍分だけ低い。」
(減少した差分が10×0.6=6であり、4はその差分だけ10より低いという意味)
という基本とは異なる意味で、上記の表現を用いている場合もあります。
文脈や添付の図表やグラフを参考にしないと、どの訳が適切か判断できないこともありますのでご留意ください。
以上、どなたかのお役に立てれば幸甚です。