本日の主題と結論
機械系で使用される”lubricant”は「潤滑剤」(じゅんかつざい)ですが、医薬品で使用される” lubricant “は何と訳すでしょうか?
正解は「滑沢剤」(かったくざい)です。
滑沢剤とは
滑沢剤とは、添加により粉体の流動性,圧縮性などを改善する物質のことで、錠剤などに使用されます。
滑沢剤は、有効成分や添加剤と混合され打錠される(内部滑沢)ために使用されたり、他の添加剤とは別に杵臼に噴霧する方法(外部滑沢)で使用されたりします。
錠剤は一般的に、有効成分と賦形剤、結合剤等の添加剤とを機械的に圧縮(打錠)することによって作ります。
しかしながら、この過程において、圧縮装置に原料が付いたり、圧縮する力などによって錠剤の硬度が不足して欠けてしまったりすることがあります。これらを解消するために、「滑沢剤」という添加物が入れられます。よく使用される物質の例としては、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、タルク、水素添加植物油、微粉無水ケイ酸などが挙げられます。
(参考URL)
【医薬品製剤入門】滑沢剤とは?機能・役割・種類などがこれで分かる![医薬品添加物の解説⑤]
https://engineer-education.com/lubricant/
まとめ
医薬品で使用される” lubricant “は「滑沢剤」(かったくざい)です。
同じ英単語でも分野によって訳語が異なるので、注意しましょう。
以上、どなたかのお役に立てれば幸甚です。