チアゾールの語尾変化をご存じでしょうか?
英語と日本語では、下記のような対訳になります。
英語 | 日本語 | |
物質名 | Thiazole | チアゾール |
置換位置を 指定しない基 での名称 | Thiazolyl | チアゾリル |
置換位置を 指定した基 の名称 | Thiazol-2-yl | チアゾール-2-イル |
上記表で注目して頂きたいのは、二段目の“置換位置を指定しない場合の基の名称”で、物質名の英語では語尾”-ole”から”-olyl”に変化し、日本語では長音記号「ー」が無くなり、「チアゾリル」となる点です。
これに対し、置換位置を指定した基の名称では、”-lyl”の前のlとyの間に置換位置を示す番号がハイフンと共に挿入されるのですが、日本語では長音記号「ー」が復活し、「チアゾール-2-イル」となります。
参考までに、下記物質がチアゾール(=Thiazole)
であり、
下記物質が、N-(チアゾール-2-イル)カルバミド酸エチル = Ethyl N-(thiazol-2-yl)carbamate
です。
チアゾール(=Thiazole)以外にも、ピロール(=Pyrrole)、イミダゾール(=Imidazole)、インドール(=Indole)、ジアゾール(=Diazole)、トリアゾール(=Triazole)等でも、同様の英語名での語尾変化と日本語での変化が起こります。
以上、どなたかのお役に立てれば幸甚です。
diazole imidazole indole pyrrole thiazole triazole yl イミダゾール イル インドール ジアゾール チアゾール トリアゾール ピロール 化合物名 変化 語尾